人工股関節になっても骨盤ゴムチューブ運動はできるか??

2015年に左足の人工股関節置換手術を受けて、2年半を過ぎました。

仕事も手術前と変わらずにさせて頂いております。

札幌の石部基実クリニックの石部先生に手術をしていただきました。

MIS(Minimally Invasive Surgery日本では最小又は、極症侵襲手術、小切開手術などの訳語で使われます)

傷口が一般的な手術では15~20cmになるらしいのですが、MISでは約7cmですむのです。

わたしの傷も7cm位ですみました。

入院は10日ほどでした。入院中はリハビリを1日に午前、午後の2回行いました。左足は術後の皮下出血でむらさき色になって腫れていました。退院する時は正直いって、杖で歩いても痛かったです。

むらさき色に皮下出血していて打ち身のような痛みが2週間くらい続きました。

皮下出血は1ヵ月くらいで消えました。

今思えば、1ヵ月位は手術前の股関節付近の痛みは術後もあまり変化がなかってので、どうなってゆくのかなと思っていました。

石部医師は筋力が付いてくると痛みは改善してきます。と説明してくれていましたが、この時点ではピンと来なかったのを思い出します。

病院で教わった筋力トレーニングを続けて行く内に股関節付近の痛みは消えていくのがはっきり自覚しはじめました。

初めは自分の左足を1cmも上げることが出来なかったのが1ヵ月で楽に持ち上げる事ができ、現在は3kgのおもりを付けても楽々上げることができます。

気づいたことは、股関節の変形からくる痛みでも、すべての痛みが変形からと考えるのではなく、筋力の低下でも痛みは増幅するのであり、逆にいえば、筋肉に力を付けることで(筋力アップ)痛みを改善することも出来ると事です。

これは、あくまでも私の経験での話で手術をするという前提でのことになりますが。

それと、股関節症をながく患っていると身体の使い方が痛みをかばって生活をするので変な癖が付いていることが多いようです。

これが体の歪みになっている事は間違いないと思います。それが、はっきり分かるのが歩き方です。

手術して痛みが無くなったと思って安心してはいけません。股関節周辺の筋力が付いても肩をゆすって歩くしぐさは残ることがあります。

これを改善するのは歩行訓練しかありません。手術前の何十年も歩いていた歩き方は術後も意識しないとそのままで歩いてしまいます。

股関節にあまり負担を掛けない歩き方を練習することで肩を左右にゆすって歩くことは無くなって来ます。

私も何十年も同じ歩き方をしていましたから痛みが無くなっても足を引きずるような歩き方をしていました。

病院で10日間の入院中でリハビリを受けたのは実は訓練方法を覚えることが大半でした。その中には正しい歩き方、重心の移動の仕方や注意点等など、教わって退院するのです。

人工股関節置換手術後は大方の病院では2ヵ月から3ヵ月のあいだで退院が普通のようです。

入院が短いのはその分、自分できちんとリハビリをする事が大切と言えそうです。

私は股関節症を患った年数もながかったので側湾症もありました。手術をしても体の曲がりは癖でしょうか?まだ残っております。

でも、最近はそれもすこしづつですが、改善しつつあります。やはり、回復訓練は一所懸命やったほうが結果は出ると言えます。

私は骨盤ゴムチューブ運動を再開し始めました。20年以上も続けていいました。でも、人工股関節になってもこの運動はできるだろうか、と考えておりました。

腰の曲がりを改善するのにはこの運動が一番良いと思っていましたが、はたして、だいじょうぶだろうか?と思っていましたが再開してみました。

なんと、この運動をリハビリといっしょに行うと身体の曲がりがだいぶ良くなってきているのが実感し始めてきました。

やはり、腰の曲がりは仙腸関節を刺激しないとダメなんだという事をあらためて再認識しました。

 

人工股関節の手術をしてから2年が過ぎました。

術後、2年が過ぎました。左足は痛みも無く、体を左右にゆすって歩くこともほとんど無くなりました。

だだ、気温が1~2℃になると足が少し冷えるような感じはまだ、あります。

でも、仰向けで寝ても股関節部のツッパリや張りはないですね。

筋力も筋トレを続けていると落ちる事は今のところは感じないです。

私の場合は手術をして良かったと思っております。

20歳のときに(40年前)手術を勧められ、当時は 周りに手術しても、良くなったとはっきり回答する人はいなかった様に思います。

時が経つと技術や装具も進歩するものだと、あらてめて痛感しています。

今、私は股関節痛のお客様には「CT画像は撮影してもらった方がいいですよ」と話すようにしています。

手術を勧めるわけでは有りません。自分の身体のことはなるべく早いうちに知っておいたほうがいいからです。

自分のいまの状況を理解しておくことが今後の人生の方向を見極めるには大切だからです。

手術を考えるときは、経験者に聞くと、「痛みが強くなった」「歩くと痛くて長く歩けない」「靴下が股関節を曲げて履けない」

「寝るときは足が真っ直ぐに伸ばせず痛みが強い」「股関節の痛みをかばって歩くので腰が痛くてたまらない」等など

痛みが強くなったときに手術を考えるものです。そのときに考慮するのは年齢です。

手術後はリハビリが絶対に必要になります。あまり高齢になるとリハビリも大変なようです。

私が通っている病院で高齢の方もたくさんいましたが、筋力の低下がありすぎる方は術後も大変なようでしたね

年齢的には50代から60代ぐらいの方が多かったように思います。やはり体力や気力をまだまだあるうちに

手術をしたほうが術後が良好になるのではないでしょうがね。

わたしも59歳で手術をしたほうなので筋トレも続くのかと思っております。

筋トレといえば、筋力の低下による筋肉の痛みは意外と多いのです。

腰や下肢、背中や肩周りの痛みも関節に異常が無くても痛みはでます。

筋力低下で筋細胞が硬くなって伸縮が阻害されると痛みは出るものです。

筋肉をほぐした後に筋肉に負荷を少し掛けて筋力アップをすると痛みがなくなることは以外に多いのです。

もし、最近軽く痛みを感じ始めているのなら、筋力アップをしてみてはいかがでしょうか。

寝るときは未だにクッションをはさんで寝ます。

手術直後から寝るときは股に固めのクッションみたいな物を病院で借用して過ごしていました。

退院後3ヶ月位は股に挟んで寝てくださいと指示されました。

でも、市販で病院と同じものはなく、しかたがないので妻に作ってもらいました。

これが、なかなかの出来で今でも、重宝しています。中身はなにで作ったのか妻に聞くと風呂用のバスマットを丁度よい大きさにカットして何層かに重ねてそれを大き目のバスタオルで包んで布の袋に入れて縫い合わせて出来上がり。との事でした。

 

 

妻は私よりかなり手先が器用なので助かります。

股に挟まなくても寝ることは出来るようになっていますが、挟んで寝ると股関節が楽なものでついつい今でもつかっております。

3年前に同じ手術をした当治療院のお客様も今でも使用しているとお話になっていました。

股に挟んで寝ることは骨盤の歪みの予防にもなるので、健常者でも抱き枕でも良いので挟んで寝ることをおすすめします。